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金融機関は決算書のどこを見ているのか

  • 執筆者の写真: 札幌創業支援センター
    札幌創業支援センター
  • 9月14日
  • 読了時間: 3分



金融機関は決算書のどこを見て融資判断をしているのか

金融機関に融資を申し込む際に決算書や試算表の提出を求められますが、金融機関はどこを見て融資判断しているのでしょうか?

見も蓋もない話ですが、AIに聞いてみました。質問内容は、『金融機関は融資判断の際に決算書のどこを確認しているのでしょうか。』です。

AIの回答は以下のとおりです。


1.損益計算書(P/L: Profit and Loss Statement)

損益計算書は、企業の収益性を評価するために重要な資料です。特に注目される点は:

  • 売上高:事業の規模や成長性を確認するため。

  • 営業利益:本業でどれだけ利益を出しているかを評価する指標です。

  • 経常利益:営業利益に加えて、金融収支や投資の影響も考慮されます。

  • 当期純利益:最終的な利益であり、企業の全体的な収益力を示します。


2.貸借対照表(B/S: Balance Sheet)

貸借対照表は、企業の資産・負債・純資産の状況を示します。金融機関は特に以下の項目に注目します:

  • 自己資本比率:自己資本がどれだけあるか、企業がどれだけ安定しているかを示す指標です。高いほど安定しており、返済能力が高いと見なされます。

  • 流動資産・流動負債:企業の短期的な支払能力を確認するために、流動比率(流動資産÷流動負債)が見られます。

  • 固定資産:長期的な投資や資産の構成がどうなっているかを確認します。


【解説】

1.の損益計算書は会社の利益の源泉を表すものです。

売上高、営業利益、経常利益、当期純利益が重要と表示されました。

でも、私なら売上総利益(粗利益と言う場合のほうが多いかもしれません)にもっとフォーカスします。

なぜなのか。

まず、粗利益の変動に敏感な経営者は原価=仕入に変化に注意を払っています。

どの業種でも当てはまりますが、粗利益が年度ごとに大幅に変動している企業は、よほどいい加減な仕入れをしているか、所謂ブローカー的な事業形態であるといえます。

金融機関はこの指標がばらついていると必ず理由を確認してきます。私のクライアントのなかにで毎期安定した収益を確保している飲食業の方がいらっしゃるのですが、この方は売上に占める粗利益率が0.5%もブレません。

この件についてもう一つありまして、最近の原材料費の高騰に伴い粗利益は当然低下していくのですが、この経営者の方は仕入れの増加分をうまく価格に転嫁できているようです。

日ごろ粗利益に注意が払えるとその変化や原因を素早く捉え、早期に対応することができるのです。


さて、少し長くなりました。

次回は貸借対照表の指標について説明したいと思います。

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