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物価高騰と創業融資に必要な資金

  • 執筆者の写真: 札幌創業支援センター
    札幌創業支援センター
  • 6月4日
  • 読了時間: 2分

ここでは、イラン情勢の悪化や物価高によって金融機関の創業融資スタンスは変わるのかについて説明します。


物価高によって10年程前に比べて1.5倍から2倍くらいの創業資金が必要になってきているようです。実際、店舗の内装工事にかかる費用が高くなったり、給排水設備や空調設備にかかる費用も高騰しています。

では、ゆうしを獲得するうえで自己資金の充実など金融機関の姿勢に変化はあるのか?


「原油高騰や物価高によって創業融資そのものが厳しくなった」というよりは、「事業計画の実現可能性に対する審査が厳しくなり、その結果として自己資金の重要性が相対的に高まっている」と考える方が実態に近いと思います。

現在の日本の創業融資制度では、特に日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」は、以前のような「自己資金1割以上」という形式的な要件は廃止されています。もっとも、審査において自己資金は依然として重要な評価項目です。

その理由は、金融機関が自己資金を次のように見ているためです。

  • 創業者の計画性

  • 事業への本気度

  • 資金管理能力

  • 想定外のコスト上昇への耐性

近年は原油高や物流費上昇、人件費上昇などにより、開業後の運転資金不足リスクが高まっています。中東情勢の緊迫化に伴う原油価格上昇についても、政府は中小企業向けの資金繰り支援策を実施するほど影響を認識しています。


例えば、数年前なら

  • 開業資金 500万円

  • 自己資金 50万円

  • 融資 450万円

でも成立した案件が、

  • 原材料高騰

  • 光熱費上昇

  • 広告費上昇

を織り込むと、開業後数か月で資金繰りが悪化する可能性があります。

そのため、金融機関は

  • 自己資金比率

  • 運転資金の余裕

  • 売上予測の保守性

を以前より慎重に確認する傾向があります。

行政書士高杉忍経営法務事務所では創業融資を目指す場合、最低要件を考えるのではなく、「総投資額の20~30%程度を自己資金で用意する」ことを一つの目安にします。

例えば開業資金が1,000万円なら、

  • 自己資金200~300万円

  • 融資700~800万円

の方が審査上も有利で、開業後の資金繰りも安定しやすいです。

また、自己資金以上に重要なのは、

  1. 創業分野での実務経験

  2. 現実的な売上計画

  3. 資金使途の明確さ

  4. 開業後6~12か月の資金繰り表

です。実際には、自己資金が少なくても経験や計画が優れていれば融資が通るケースはありますし、逆に自己資金が多くても事業計画が甘ければ否決されることもあります。




 
 
 

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